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  • 2012.01.26
  • Written by 4tama

陰湿!怖い!でもやっぱ美しい!! (Trent Reznor, Atticus Ross – The Girl with the Dragon Tattoo)

Nine Inch Nails(以下NIN)のトレント・レズナーと、アティカス・ロスの恒例コンビによる映画「ドラゴン・タトゥーの女」の3枚組サントラ。
Ghosts I-IV」(08年)、「The Slip」(同)、「How to Destroy Angels」(10年)、「ソーシャル・ネットワーク」(同)という近年のレズナー周辺の流れとして聴くと、集大成的な印象すらある大作です。4~6分ぐらいの長尺曲が多くて全39曲もあるので、じっくりと、あれこれと、も〜そりゃあねちっこ〜〜く陰湿な美しさを追究している佳曲を味わえます。もはやレズナー流耽美的作品集とも言えるのではないでしょうか。熟聴注意、です。
ということで、雪がしんしんと降り積もる夜や、死ぬ間際にどうぞ。

では、本年もよろしくお願いします。

Trent Reznor, Atticus Ross – Parallel Timeline With Alternate Outcome

  • 2011.09.15
  • Written by Tsuyoshi Otsu

エレン・ペイジはパーカーがよく似合うよ

super!

映画「SUPER!」観てきました。見た目で「kick Ass」を連想すると思いますが、割と違う部分が多いです。社会悪に向かうというコンセプトは同じなのですが、「kick Ass」はヒットガールが悪いマフィアをバタバタとやっつけちゃって爽快!な感じがあってクールでスタイリッシュ!な映画でしたが、「Super!」は冴えない主人公(変身後のユニフォームも手作り感丸出し)が犯罪者とかマナー違反な人をスパナでごつんとやって、痛みを感じさせるシーンやきわどい表現などが連続し、爽快でスタイリッシュとは真逆の雰囲気。あと、SUPER!の方は宗教観なんかも内容に含まれていて、いまいちピンと来ないシーンもありました。あと、何かずっと画面が白っぽかったのは気のせい?

ただ、エレン・ペイジがいいです!かわいいしクレイジーだし最高じゃないですか!そして、いつも思うのですがエレン・ペイジはパーカーがよく似合いますね。「Juno」や「Roller Girls Diary」もでしたが、パーカーにジーンズにスニーカーみたいなカジュアルな格好がかわいい。

  • 2011.08.30
  • Written by Tsuyoshi Otsu

冷たい熱帯魚

公開時から『「愛のむきだし」の園子温監督、最高傑作!』などと話題だったので観に行きたかったのですが、上映館が限られていてなかなか難しく、レンタル開始を待ってようやく観ることができました。

グロテスクな描写も多く目を背けたくなるシーンもあったのですが、主人公の社本を事件に巻き込んで行く村田役のでんでんの演技がすごくて(怪演!!)ずっと興奮しっぱなしでした。行動も言うことも無茶苦茶(ボデーを透明にする、とか)なんですが、ときどき発せられる信念を持った言葉に力があって、そこが一番背筋が凍りつつも心に残るような、叱咤されてる気分にさえなりました。

キンチョールのスプレーを使って雑にろうそくに火をつけたり、ひと仕事終えてからコーヒー飲んだり、商談がうまくいかないときの村田の目の動き方とか、いろいろ凝ったシーンや演出がたくさんあって、もう一度みたくなる映画でした。

  • 2011.08.29
  • Written by 4tama

不協和音が気持ちい。 (Sonic Youth – SIMON WERNER A DISPARU)

Sonic Youthによるフランス映画「SIMON WERNER A DISPARU」のサントラ。サントラにありがちな短い曲は少なくて、しっかりと「歌なしソニックユース」の世界に浸ることができました。米題は「Lights Out」っていうのかな、とにかく名盤だと思います。
最近はこんなんばっかりで、テクノ聴いてません。だって秋だし、もの悲しい不協和音が気持ちい季節でしょ。

・LP同封のコードでダウンロードできる13分以上もあるボーナストラック『Theme d’Alice』へのYouTubeリンクはこちら

  • 2011.08.12
  • Written by 4tama

制約が自由を生む矛盾です。 (The Chemical Brothers – HANNA)

hanna

昨年の7作目「Further」が、なんか憑き物が取れたようにものすごくいい出来だったThe Chemical Brothers。そんな彼らが次に出してきたのは今月28日から公開という映画「Hanna」のサントラでした。最短11秒、最長でも5分余りの全20曲入り。ネット上の記事なんかを読むとトムは「サントラという制約が逆によかった」なんて話してるみたいだけど、なるほど、同じモチーフを随所に使いながらも冗長になってないとこなんかはさすがです。ケミブラ節をしっかり残しながらも、今までとはひと味違ったバリエーション豊かな佳曲がそろったなかなか良いサントラだと思います。映画そのものは、トレーラー見る限りあまり観たい感じはしませんでした。

・映画「ハンナ」のオフィシャルサイトはこちら

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