日記 (3月16日)

あんなに春を待ち焦がれていたはずなのに、いざ来ると思ったより気持ちはドライで、「ふむ。春だ春だ」みたいな感じ。こんなんだっけ。社内異動の内示が出たり、辞令が出たり、その他の仕事も忙しかったからかな。
何枚か届いた新譜もぜんぜん熟聴できてないもんだから、地味にストレスになってる。さらに引っ越しに伴う荷造りのことを思うと、憂鬱極まりない。さっきLP600枚分、CD1000枚分の段ボールをポチッた。足りるだろうか。

今週は、仕事でお世話になった人が定年退職するので、送別会を催した。ぼくは幹事で、相手はとても目上の人。奥様も一緒に来てもらった。思い出ばなしにも花が咲き、20人ちょっとの酒宴はにぎやかに終了。盛り上がってよかった。
一足先に夫婦が店を出たので、ぼく1人が外までお見送り。2人は気付かなかっただろうけど、夜の帳に消える2人の背中をぼーっと見ていたら、1ブロックほど離れたところでやっと何やら言葉を交わしていた。「楽しかったな」「そうね」、なーんて会話だろうか。
約40年間にもおよぶ仕事史の終わりを想う。2人の歴史を想う。そして、少しだけ言葉を交わすその雰囲気を想うと、酒が入っていたからか分からないけど、すごくセンチメンタルに。2人とも再婚同士らしいけど、そこがまたグッときた。

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